玉城朝薫伝!上演

なは群星の会

2011年12月26日 00:40

2011年12月25日クリスマスの那覇市民会館中ホールで
琉球浪漫シアター第Ⅱシリーズ
「現代版組踊 玉城朝薫伝 ~組踊誕生」
が上演されました。

江戸上りのシーンには玉城朝薫(たまぐすく ちょうくん)と同じく、
組踊を創作したといわれる平敷屋朝敏(へしきや ちょうびん)が登場します。
若き日の二人は、江戸でたくさんの文化に触れ、多くのものを吸収していました。


「上り口説(ぬぶぃくどぅち)」は那覇から薩摩までの航海の様子を唄った古典音楽。
今回は踊りだけでなく地謡(じーうてー)も那覇メンバーが勤めました。しかも女子です!!


上り口説(歌詞)

旅ぬ出で立ち観音堂 千手観音伏し拝で 黄金酌とて立ち別る
袖に降る露押し払ひ 大道松原歩みゆく 行けば八幡 崇元寺
美栄地高橋うち渡て 袖を連ねて諸人の 行くも帰るも中之橋
沖の側まで親子兄弟 連れて別ゆる旅衣 袖と袖とに露涙
船のとも綱疾く解くと 舟子勇みて真帆引けば 風や真艫に午未
又も廻り逢ふ御縁とて 招く扇や三重城 残波岬も後に見て
伊平屋渡立つ波押し添へて 道の島々見渡せば 七島渡中も灘安く
燃ゆる煙や硫黄が島 佐多の岬に走い並で 
あれに見ゆるは御開聞 富士に見まがふ桜島


歌詞に那覇の地名がイロイロ出てきます。那覇の舞台にぴったりですね。


蔡温(さいおん)を通して首里城に呼び出された朝薫は、尚敬王(しょうけいおう)より「踊奉行」に大抜擢されます。
三司官(さんしかん)の心配をよそに、王の命を朝薫は引き受けてしまうのでした。




冊封使(さっぷうし)がやってきて、新しい王・尚敬王の即位を認める冊封の儀が執り行われました。


冊封使一行をもてなす舞が繰り広げられます。








連続で演舞が繰り広げられ、ラストの「ダイナミック琉球」で圧巻のフィナーレ。



たくさんのご来場と大きな拍手、ありがとうございました。

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